弱り始めた母の思い出の地巡り2日目は、母の実家や兄(我々からすると叔父)の墓参りへと向かいます。色々、懐かしいもの巡りとなります。
跡地
実家は、叔父がなくなってからその息子さんに引き継がれ、何年か前に取り壊すとの連絡が入ったのだそうです。
ご覧の通り、何とも寂しい場所です。
しかし、南側の斜面にあるので、向かいの山々が見える景色は悪くありませんでした。
郷愁
うちの母は、歳をとってからも地元を懐かしむことがなく、今回も実家のあった場所を訪れることを我々が勧めたくらいでした。
聞けば、実家にいた子供の頃は、貧しくてつらかった思い出しかないとのことでした。以外とあっさりしたものだな、と思いました。
ちなみに私は、社会人になって8年ほど地元を離れて戻った際に、色々懐かしく感じたものでしたが…。
叔父のお墓の前には、ブドウ畑が広がり、その向こうに山々が見え、視界が広い景色が楽しめました。
長野での日常の景色
宿泊したホテルから、朝、散歩に出ると、少々雲がかかっていたものの、浅間山が大きく見えました。長野の叔母の家に泊まるたびに、千葉で生まれ育った私には、山が毎日見える生活がうらやましく、不思議に感じたものでした。
周囲の山々は紅葉しています。
朝靄も、見られました。
思い出の峠の釜めし
帰りは、駅弁で有名な「峠の釜めし」をサービス・エリアで購入して帰り、実家で釜めしを楽しみました。
毎年、夏休みに母と姉弟の5人で長野に向かう際、群馬と長野県境の碓氷峠を超えるために電気機関車を先頭に接続するので横川駅で長い停車時間があり、そこで売られていた弁当でした。
子供の頃は、いつも姉弟でシェアしていたので、一人で一つの釜めしを食べるのが夢だったのですが、大人になって実現しました。(笑)
新幹線の開通により、群馬・長野の県境を跨ぐ在来線がなくなったため、今では横川駅よりも軽井沢駅での販売が中心と変わったり、すっかり車社会になってサービスエリアでの販売が中心となりました。
ここ、横川サービスエリアでも、釜めしは人気で飛ぶように売れていました。ここには、ご覧のような、かつての電車で釜めしを食べることができる、イートイン・コーナーが作られていました。
私も、電車の窓から釜めしを購入したことがある、ギリギリの世代です。懐かしい。(特急は窓が開かないため、急行列車に限られていましたが)
最後に
皆さんも、懐かしい旅をされた方はいらっしゃいますでしょうか?人によっては、全く心が動かない方もいるとは思います。昔を懐かしむこの心は、同窓会を楽しみにするのと同じような感覚なのかも知れませんね。