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福岡で新生活を始める方へ

4月から新生活を始めた方は、新しい街での生活にワクワクしている頃かと思います。ただ、今年は新型コロナウイルスの影響で、外出自粛などの日々が続きました。5月15日に緊急事態宣言が福岡でも解除され、これから徐々に日常を取り戻すことになろうかと思います。

そこで、記念すべき第1回目のブログは、福岡で新生活を始めた方、これから始めようかと考えている方に、福岡での生活について、東京や大阪など私が居住した都市と比較しながらご紹介しようと思います。

まず、福岡に住んでの満足度ですが、結論から言いますと、これまで居住した中で最も満足しています。その理由は、主に以下の5点です。

①東京や大阪に比べて物価が安い

②都会の良さと、地方の良さが好バランス

③空港が近く、新幹線、高速道路など交通の便が良い

④食べ物が美味しく、また名物料理も豊富

⑤よそ者に他する抵抗感が少なく、馴染みやすい

順にお話していきましょう。

まずは、「①東京や大阪に比べて物価が安い」です。

ご想像のとおり家賃がまず安いです。そのため、一人暮らしの人が都心に住むことも普通です。具体的には、一般的な一人暮らしの家賃の目安と思われる5~6万円で天神や博多駅周辺といった中心地の小ぎれいな部屋に住むことが可能です。

東京では、都心の小綺麗な部屋に住もうと思えば、9万円程度必要なのではないでしょうか。また、大阪の場合でも7~8万円程度と記憶しています。

ちなみに、宮崎市や高松市にも居住経験がありますが、確かに福岡よりもさらに安くなりますが、東京・大阪と福岡との違い程、福岡との差はありません。

さらに、快適な独り暮らしができる1LDKでも、福岡では6万円台~見つけることが出来る素晴らしさです。都心から電車で15~20分程度も離れれば、3LDKを家賃7万円台から探すことも可能です。

参考)【ホームズ】福岡市地下鉄空港線の家賃相場

【ホームズ】福岡市地下鉄空港線の家賃相場|家賃を調べる[目安・平均]なら家賃相場
福岡市地下鉄空港線の駅から家賃を調べる・家賃相場なら、賃貸情報が満載の不動産・住宅情報サイト【LIFULL HOME'S...

つづいて、

②都会の良さと、地方の良さがバランス」です。

福岡は九州一の都市で市町村別の人口は、神戸市を抜いて全国第5位の約150万人です。(2020年5月21日のニュースで推計人口が160万人を突破したとか…)

関東出身で、大阪で社会人をスタートさせて福岡に転勤してきた私は、一番の中心地である天神に初めて行ったとき、先輩に対し「今日、なんか人少なくないすか?」と質問したのを覚えています。

大阪出身の先輩が小声で「いつもこんなもんやで」と返してくれました。東京や大阪では人が多すぎて歩くのにも大変気を使いますが、福岡ではそこまで気を使わずに済みます。これは電車の混雑や道路の渋滞についても同様です。

そんな「程よい都会」の福岡市ですが、郊外に行けば素晴らしい自然が豊富です。

まずは、海の水が綺麗なことです。

福岡市は博多湾に面するほか、外洋の玄界灘にも通じており、東京や大阪…、つまり湘南や須磨などの海岸に比べて圧倒的に水質が良いです。そんな綺麗な海まで、クルマで小一時間…。混雑もたかが知れているので、週末天気が良いとちょくちょく海までドライブしています。

都心の福岡ドーム周辺のももち浜でも水質の良さを堪能できますが、糸島半島(糸島市)、海の中道(福岡市)、津屋崎(福津市)をご紹介したいと思います。福岡市民の主な海水浴場と言えるのではないでしょうか。

糸島半島は、市内から西に車で小一時間、九州大学の移転もあって開発が進む一方、海沿いにはおしゃれなカフェや飲食店が並び、ドライブやバイクのツーリングのほかにも、サーファーや釣り人も集まるなど、多くの人に人気のエリアです。かくいう私もすぐに魅了され、大げさでなく100回程は訪れたのではないかと思います。(ドライブ、海水浴、BBQ、サイクリング、釣り、草野球、プロゴルフ観戦、山登り…)最近は、移住者も増え、こだわりの飲食店やショップ(卵や天然塩、etc.)などが年々増えています。

糸島の一番のスポット、二見ヶ浦
こんな、微笑ましい散歩?に遭遇

海の中道は、金印が発見された志賀島(しかのしま)と砂州(さす)でつながった地域で、左右とも海に挟まれた道路の景観が素晴らしいです。かつては、糸島半島よりも賑わっていたのですが、最近は人がやや少なめなので逆に穴場になったと言えます。国営の海の中道公園や、遊園地や水族館などがあり、ファミリー層に根強い人気です。

細い所に道路があります。博多湾の向こうに見えるのは福岡の都心部。
細い所は左右海に挟まれた道路になっています。昔はガードレールがなくてもっと開放的だったのですが…。

津屋崎は、福岡市の北東方面の福津市にあり、こちらも車で小一時間。古い町並みも残る漁師町で、長い砂浜が続く福間海岸が海水浴のメッカです。近くにはアイドルグループ嵐によるCMで有名になった宮地嶽神社もあります。海岸沿いに続く国道495号は、沿線にカフェや飲食店が並び、ドライブには打ってつけ。その先の宗像市にある、新鮮な魚介類が人気の「道の駅むなかた」や交通安全祈願の「宗像大社」まで足を延ばすのがお勧めです。

宮地嶽神社。年の2回この道の先に夕日が沈み、路面に反射して光の道となります。

つづいて、山です。

関東圏に住んでいるとほとんど山が見えません。大阪を含め全国の地方都市では当たり前なの光景だと思うのですが、毎日山が見える生活に感動しました。福岡市内はそう大した山はありませんが、100~400m程度の山に囲まれています。最も市民に馴染みがあるのは福岡市の南西部にある油山ではないでしょうか?

ドライブで行くことができ、市内を一望できる片江展望台をはじめ、ファミリーで楽しめる「もーもらんど」や、森林を楽しめる油山市民の森などがあります。

もーもーらんど

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油山市民の森

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つづいて、「③空港が近く、新幹線、高速道路など交通の便が良い」です。

良く知られている話ではありますが、福岡空港が近くて便利です。羽田や成田、伊丹や関空など、関東や関西では空港へのアクセスは気軽ではありません。私も帰省の際、羽田空港に着いたからと言って気を緩めることはできません.…(笑)

福岡空港へのアクセスは、博多駅まで地下鉄2駅、天神までも地下鉄5駅というアクセスの良さです。空港近くに住んでいた友人は、博多駅の職場までママチャリで自転車通勤していました。

私のエピソードをご紹介すると、以前天神付近に住んでいたころですが、予約していてAM7時台の便の出発時間40分前に目覚めるも、タクシーを拾って間に合ったことがあります…土曜日で渋滞少なくて良かったです…

国際空港もターミナルが滑走路を挟んだ向かいにあって、地下鉄駅から無料の循環バスで移動するか、博多駅や大橋駅から運行するようになった路線バスを利用するか、近いのでタクシーで行ってしまうことも可能です。

この近さのため、週末を利用した韓国への旅行では、金曜夜20時に空港集合、22時発の便で2泊3日の社員旅行に行ったこともあります。

電車では、九州新幹線が鹿児島中央駅までつながり、鹿児島から大阪、東京まで1本で行くことが可能です。新幹線の良い所は、飛行機に比べて便数が多く、駅も空港に比べて都心アクセスが良いことです。

ちなみに所要時間の目安は、熊本まで40分、鹿児島中央まで90分、小倉(北九州市)まで約20分、広島まで1時間、岡山まで1時間半、大阪まで2時間半といった所でしょうか。

では、高速道路はというと、阿蘇、湯布院、長崎といった九州北部の主要な観光地が気軽な日帰り圏内です。(100~150km)もちろん、渋滞が少ないことも特色の一つです。頑張れば、テレビCMでも有名になった山口県の角島大橋や古い町並みの残る萩まで日帰り旅行で足を延ばすことも可能です。

博多港からは、壱岐や対馬、五島列島といった長崎県の離島へフェリーが出ているほか、韓国の釜山まで高速船ビートルで3時間程度という近さです。一時、ビートルで行く釜山までの日帰り買物ツアーが9,800円という破格のキャンペーンをやっていたこともありました。

④食べ物が美味しく、また名物料理も豊富

これについては、いまや東京や大阪にも、もつ鍋屋や豚骨ラーメン屋ができ、テレビなどのメディアでも紹介され、皆さんもご存じかと思います。

以前は、福岡に友人が初めて訪問すると、もつ鍋とラーメンのリクエストが多かったのですが、最近は、玄界灘の魚や水炊き鍋などのリクエストが多くなりました。

玄界灘の魚は、真鯛やヒラメなど白身魚が特に美味しく、刺身盛り合わせの魚種が関東や関西と少し違います。マグロ・サーモン・イカが定番の関東や、ハマチが人気の大阪に対して、コリコリの歯ごたえのある鮮度の高い白身の刺し盛を提供してくれるお店が多いのも嬉しいです。

水炊き鍋と聞くと、関東では鍋に水と昆布を入れてタラや鶏肉、野菜を入れて、ポン酢で食べるというイメージですが、福岡では鶏の白濁スープに鶏肉とキャベツ、ニラを入れて食べます。とりわけ、スープが絶品で、最初に湯のみにとってお好みの塩と小ネギを入れて楽しみます。もつ鍋に比べるとやや高級ですが、最近は普通の居酒屋でリーズナブルに出す店がすっかり増えました。

水炊きではますはスープを

ほかに私が強く推薦したいのが、「鰻のせいろ蒸し」です。初めて、見た時にはご飯にまでタレで味がついていて、鰻のかば焼きに加えて味がしつこいのでは?と心配したのですが、錦糸卵をのせてせいろで蒸すため絶妙にマイルドな味に仕上がっています。福岡県南部の柳川が発祥だそうですが、福岡市内でも食べられます。

鰻のせいろ蒸し

⑤よそ者に他する抵抗感が少なく、馴染みやすい

これは私がたまたま運が良かったのか、はたまた事実なのか不確かなので、かなり主観的と思って下さい。博多は屋台が有名ですが、ここでは席をつめて知らないお客同士が協力して飲む場となっています。また、満席だった場合、常連さんが席を譲ってくれることも少なくありません。私は、このような屋台文化が社交的な気質を生んだのではないかと、勝手に分析しています。(笑)

大阪では、関東から来たというと「東京の奴か」とあからさまに嫌悪感を示されたこともありました。高松市では知らない人と積極的に接触する方は少ないように思いました。宮崎市の場合は同じ九州だから?か、陽気でフレンドリーな方が多かったとの印象があります。その一方、東京は大都会で匿名性が高いので、知らない人と関わると犯罪に巻き込まれる不安があるため、無視されることが多く、これが「東京の人は冷たい」と感じさせるのではないかと思います。

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