香港では「香港国家安全維持法」(国安法)が成立し、今後、香港の自由が奪われるというニュースが流れています。
生まれながらに自由があり、その自由が奪われることなど想像できない日本に生まれ育ち、あらためて自由というのは尊く、そして普通には与えられない人々もいることを痛感します。
そんな自由の大切さを学ばせてくれ、鑑賞後に非常に後味の良い映画、ご存じの方も多いであろうとは思いますが「ショーシャンクの空に」についてご紹介します。
まだ観たことがない方、一度観たもののうる覚えの方に読んでいただければと思います。(多少のネタバレはご了承下さい。)
ショーシャンクの空に 1994年
あらすじ
無実の罪で終身刑となった主人公アンディ
(ティム・ロビンス)はショーシャンク刑務所で
様々な困難に逢いながらも希望を捨てず、
生きる喜びを忘れず、自由を獲得する友情の物語です。
<みどころ①:困難>
理不尽な目に逢った時、世の中の不公平・不公正に逢った時人はどうすうべきなのか。また、どう向き合うべきなのか…、非常につらく、そして困難です。妻の裏切り、そして無実の罪で自由を奪われ、刑務所では暴力や不正など、とにかく次から次へと、アンディには困難が待ち受けています。ここまでの人生はそうはないのではないでしょうか。
<みどころ②:友情>
そんな刑務所の中でも、年の離れた人レッド(モーガン・フリーマン)達と信頼を築いていきます。レンタルDVDに収められた特典映像では、演者から「この映画には、セックスもロマンスもないが、確かに友情という愛の映画だ」とのコメントがあります。
<みどころ③:生き方>
仲間や周囲のための行動が大事であることは、刑務所も一般社会も変わらないことが分かる。また、自分の特技が自分の身を守ることなどを教えてくれます。これは少しリアルな話ではありますが、現実社会で生きていくために重要なことではないでしょうか。
<みどころ④:生きる姿勢>
主人公アンディは、長い時間刑務所で過ごすことなるのだが、決して諦めていない。長い時間をかけても成し遂げる。「人生は、一生懸命に生きるか、一生懸命に死ぬかのどちらかだ。」(busy live or busy die)というセリフがあります。仮出所の囚人仲間が、あまりに長い刑務所暮らしから刑務所から出たがらなくなるシーンがあります。一般社会にアジャストできなくなり、ついには自殺に至るのです。
人生において大切なことは、多くを獲得することではなく、また、持てないことが不幸なのではないと思わされます。大切なことは、希望を持って生きる、前を向き続ける、つまり一生懸命に生きるということなのではないでしょうか。それが「幸せ」なのかも知れません。
なお、アカデミー賞に7部門でノミネートされるも、受賞には至らず。しかし、多くの人から高い評価を受けています。
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