九州に親戚もいなかったので、転勤してきた時は福岡に関する予備知識が全くのゼロでした。なので、南国九州では冬でも半袖半ズボン…などとトンチンカンなイメージを持っていました。でも実際は、緯度が東京や大阪とほぼ同じなので、最高気温、最低気温自体はそれほと違いがありません。しかし、少しずつ違いを感じる福岡の冬。東京大阪と比較しながら、気温、天気、その他についてご紹介致します。これから、福岡に移り住む方、移住を検討している方、冬の旅行を予定している方のお役に立てば幸いです。
項目 | 福岡の冬 | 東京や大阪と比べて |
気 温 | ・最高気温は、10℃前後 ・最低気温は、5℃前後 | ・最高・最低は同じだが、その日数が少ない |
天 気 | ・毎日快晴の東京や大阪に比べ、曇りが多い。 | ・曇りのため、放射冷却の寒さが少ない |
風 | ・冬は、風少ない | ・関東は、季節風で体感ではすごく寒い |
日の出・日の入り | ・12月では、朝7時で真っ暗な日も ・日の入りは遅めだが、17時半ごろ真っ暗に | ・福岡、大阪、東京の位置関係どおり |
雪 | ・年に2、3度降るが積もることはほどんどない | ・東京は、年に5回程度で積雪も。 10年に一度くらいは30cm程度の積雪も ・大阪は、雪がほとんど降らない |
紅 葉 | ・福岡市内では12月と遅い | ・紅葉は11月頃 |
冬の食文化 | ・あら(くえ)という魚を食べる ・鍋は、もつ鍋、水炊き | ・東京の鍋は、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、すき焼き ・大阪の鍋は、ふぐのてっちり、カニ鍋 |
気温
福岡の冬を端的に言うと、東京や大阪と同じように寒いです。ただ、最低気温に近いような気温の日数が少ないと思います。また、寒くなり始める時期が多少遅く、春の暖かさを感じるのも多少ですが、東京大阪よりも早いと感じます。ただ、昔の福岡はもっと寒かったと、地元の方は言っていますので(朝、氷が張っていた、など)、東京大阪と傾向は同じで最近は暖冬傾向が、ずっと続いているようです。
天気
日本海側に面しているため曇りが多いです。そのため、放射冷却がない分、朝の冷え込みは穏やかです。東京大阪の冬は、来る日も来る日も快晴ばかり。朝晩は、放射冷却で冷え込むのがつらい一方、日中は室内にいれば日差しの暖かさを感じることができます。
曇りの多い冬は、寒さに加えて暗さがやはり気になります。お気に入りの福岡ライフで唯一といっていい、不満点です。
風
特に東京では、冬の季節風がつらかった記憶が強いのですが、福岡では無風の日も少なくありません。風がないと、体感温度が高く感じられます。冬の東京大阪では、出歩くと体の芯から冷えて長く外に居続けるのは気が引ける感がありましたが、福岡ではそこまで感じる日は少なく、冬でもアクティブに過ごせるような気がします。
日の出・日の入り
福岡の12月では、朝7:00で真っ暗な日が何日かあります。さすがに日の出は遅いです。一方、東京の12月では、16:30で真っ暗な日があるのを思い出しました。経度のとおりで、大阪は、その中間となります。
雪
福岡では、スタッドレスタイヤやチェーンを用意している人はほとんどいません。スキー・スノボをやる方だけではないでしょうか。そのくらい降雪もありませんし、降っても薄く白くなるだけで翌日まで残る雪も、2、3年に一度くらいではないでしょうか。ですから、福岡で雪だるまを作ることは期待できませんし、経験したことがない子供達も少なくないと思います。
その点、東京では年に5回くらいは降雪があって、2、3度積雪になっていた感覚です。子供のころは、雪だるまを作ったりしていました。そして、10~20年に一度くらいは30~40cmの積雪があります。
その一方、大阪では降雪や積雪の記憶がほとんどありません。
紅葉
やはり、福岡は遅いですね。市内の街路樹のイチョウが紅葉するのは12月上旬ごろです。ほとんど冬と言ってもおかしくありません。それに比べると、東京大阪は、ちゃんと秋の風物詩になっていますね。
冬の食文化
例年11月下旬に、大相撲の九州場所が開かれるのですが、その後に力士達があら料理を食べるのが定番で、「今年もこの季節が来たか」と思わされます。”あら”とは、東京大阪では”くえ”と呼ばれている魚で、体長が1mにもなる大型魚で、白身でありながらも油や旨味が強く、美味しい高級魚です。
あら鍋の老舗 相撲茶屋 大塚
鍋料理にも、地方の違いを感じます。東京では、鍋料理と言えば、定番の寄せ鍋やちゃんこ鍋、そしてすき焼きなどが多かったように思います。大阪ではふぐのてっちりやカニ鍋ですね。福岡では、ご存じのモツ鍋や水炊きがメインで、すき焼きが東京大阪ほど食べられていないように思います。
初めての土地に不安を感じている方に
いかがでしたでしょうか。かなり主観的な比較ですので、ちょっと違うと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、転居が確実で、何かしら違いを知っておきたいと思われている方にとって、少しでもイメージできれば幸いです。このブログでは、福岡ライフ、高松ライフなどを、関東出身で関西・九州・四国に居住経験のある私が、あれこれ違いを楽しんでいるブログですので、転居で不安をお持ちの方には、他の記事もご参考になれば幸いです。
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