母が弱って来ているので、元気な時に思い出の地を巡る旅に出て来ました。佐久のいとこの家に遊び行く途中、軽井沢で紅葉を楽しみました。母の昔や、軽井沢の変遷を感じ、今を大事にしたい…そんな旅となりました。
雲場池
軽井沢で働いていた母によれば、雲場池の紅葉がきれいだった、ということで軽井沢のICで降りて雲場池へ向かいます。

四国では紅葉には早い時期ですが、こちらでは見頃は過ぎたとのことです。とはいえ、十分きれいな紅葉を楽しめました。

私の軽井沢の思い出は、別荘街の森です。この日は木漏れ日と紅葉が重なって印象的でした。

軽井沢銀座を楽しむ
年寄りの母の休憩のため、カフェに入りました。聞けば、54年にもなる老舗だそうです。もっとも母が働いていたのは66年前で、まだこの店はなかったそうですが…。

コーヒーカップが並んでいる様は、壮観でした。素敵な空間でゆっくり珈琲を楽しみ、昔の軽井沢銀座について、お話を伺うことも出来ました。


つるや旅館
かつて、母が働いていたという「つるや旅館」。女将さんが、母を覚えていてくれて、しばし昔話に花が咲きます。もちろん、老舗旅館です。

待合室が和モダンで素敵です。母がベッドでないと宿泊は難しいということで、今回は宿泊を断念したのですが、1Fの和室で、布団を重ねて高くすれば、と女将さんから提案があり、次回はここに泊まろうということになりました。

中庭も素敵です。

旧中山道
軽井沢は、旧中山道の軽井沢宿があったところで、つるや旅館はその頃からあったのかも知れません。並びの餅屋に「いつからあるのですか?」と聞いた所、もう千年くらい前からあって、峠の餅屋だったそうです。(今でも峠にも店があるそうです。)現在、「軽井沢銀座」と呼ばれているこの通りは、旧中山道で、今では県道133号となっています。
餅屋の「あずまや」さん。まるで、時代劇のようです。

6種類ある中から、長野らしい「くるみもち」を購入。柔らかくて美味しかったです。時間が経つと固くなるそうで、「固くなる前に早く食べてね」と声をかけられました。購入から4時間後の夕食後に頂いたのですが、全く固くありませんでした。

軽井沢銀座には、写真館が2軒ほどあって、昔の写真を見学することができます。軽井沢でのテニスが有名な、美智子さまの写真も多くありました。近頃の私は、昔の写真を見るのが大好きです。今と昔を対比するのが興味深くなりました。歳をとったのですかねぇ(笑)

最後に
軽井沢銀座…、かつて、バブルの頃にはタレント・ショップなどが出来て賑わった後、今では寂しくなっているのかな…とも思ったのですが、それなりの賑わいがありました。さすが「軽井沢ブランド」ですね。
つるや旅館のご主人は、現在は女将さんの息子さんになっていて、コロナ禍になってから、Youtubeで軽井沢のいい所を紹介しているのだそうです。
時代は移り変わって行くものですね…。今を大切にしたいものです。
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