博多の夏は、博多祇園山笠で始まります。今年も新型コロナの影響で追い山といわれる山車を引く行事は中止となりしたが、夏を知らせる飾り山笠の展示が始まりました。今回は、市内各所に展示される飾り山笠を散策しました。博多祇園山笠は、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
川端商店街
川端商店街には、2台の飾り山笠が展示されます。毎年、描かれるものが違うので楽しみにしている方も少なくないようです。写真を撮る方で賑わいます。また、山笠のうちわが無料でふるまわれていました。
川端商店街の入り口(北側)は、こんな感じです。商店街はアーケードになっていて、上川端と下川端の2つの商店街からなっているそうです。入口脇には、オッペケペー節の歌碑があります。銅像は、川上音二郎という人で、夫婦で一座を作り、海外公演も行ったのだとか。
山笠の歴史は古く、1241年に疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりとされているそうです。川端商店街には、昔の山笠の写真が展示されているコーナーもありました。明治の初期には高さ30mもあったそうで、これはオフィスビルでいうと8階建てに相当します。明治後期に路面電車が開通し、その電線をよけるため低くなったのだそうです。ちなみにですが、舁(か)き山笠では、この山車を引くわけではありません。(人が乗り人が引く山車があります。)
博多リバレイン
ビルに挟まれたスペースに展示されていて、その大きさがお分かりいただけるかと思います。
博多大丸
こちらも、ビルの間のスペースに展示されており、博多の街では飾り山笠の展示を前提としたつくりになっているようです。
最後に
いかがだったでしょうか。福岡の方にとっては、この時期当たり前の光景になっていますが、旅行などでこの時期に訪れる方には、一度ぜひ見て頂けたらと思います。市内各所を見て回るのも一つの楽しみとなります。
コメント